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魔女狩りのヨーロッパ史を読んでいる雑記①

ちなみに、かなり自分の認識でメモを取ったので

正しさについて生成AIに少しだけ補填させる。そのためわずかに信頼性が向上すると思うが、

所詮私と生成AIなのでメモ程度の信頼度だ。

読んでる本

魔女狩りのヨーロッパ史(233ページ)。眠くて途中まで。

魔女狩り = ヒトラーのユダヤ人迫害と同じ構造

社会不安があって、極少数の何かを敵にすることでキリスト教への不満をそらした。たまたまその「何か」が、一定の属性を持つ女性だっただけ。

スケープゴートを作る集団心理は時代が変わっても同じ。魔女狩りもホロコーストも現代のSNS炎上も構造は変わらない。

狙われた女性の属性

村や町の中で「平均的な女性」と異なる属性を持つ女性。未婚女性は特に狙われていたのではないか。

集団の上位層・ボスザル的な女性に密告させると効果絶大。つまり集団のボスが気に食わない女性を、制度を使って私刑にできた時代

反証不可能なシステム

魔女狩りが機能した理由は、反証できないシステムが完備されていたから。

  • 悪魔との契約書がある → でも不可視なので見つからない
  • 魔女は悪魔の尻にキスすると体に刻印が出る → 人間の体には必ずどこかに痣やほくろがある → 全員有罪にできる
  • 魔法が使えない → 十字架のせい
  • 教皇に攻撃できない → 守られているから
  • 証拠がない → 不可視だから
  • 逃げない → 有罪の証拠
  • 逃げる → 有罪の証拠

カール・ポパーが聞いたら卒倒する。

人狼のいない人狼ゲーム

「村人全員が人狼はいるという前提で始まるゲーム」。誰かを吊るすまで終わらない。

ネズミ講構造

  1. 一人捕まえる
  2. 拷問で「サバト参加者」を自白させる
  3. 名前が出た人を捕まえる
  4. また拷問 → また名前が出る
  5. 無限ループ

拷問中の自白なので、生き残るために知り合いを全員売ることになる。村ひとつ丸ごと消せる。

魔女の悪徳魔術

怪我、病気、精神病、不作、家畜の死、天候まで全部魔女のせい。

原因不明のことを説明する万能概念として機能していた。被害者が「魔女のせいだ」と思い込み、近くの怪しい女性を告発する → ネズミ講発動。被害者が加害者に変わる構造。

魔女狩り装置は多目的兵器だった

カタリ派、ワルドー派、フラティチェッリ、テンプル騎士団まで同じ装置で処理された。

テンプル騎士団は異端でも何でもなく、金持ちすぎてフランス王フィリップ4世に目をつけられただけ。「異端認定」が財産没収ツールとして機能した。現代の「反社認定」と同じ。

気に食わないやつ、金持ちすぎるやつ、なんでも「異端」ラベルを貼れば処理できる。

魔女狩り前の下地

いきなり魔女狩りが始まったわけではなく、事前に「定義の整備」があった。

  • 悪魔はこういうことをする
  • 契約書があるが消える
  • 悪魔の尻にキスする
  • キリスト教の十字架を踏む

先に罪状ありきで、あとから犯人を当てはめる構造。現代の冤罪と同じ。

議論がパワーバトルに堕ちる瞬間

宗教の問題は「反証不可能な権威」が議論に混入すること。議論ができなくなったら、あとはパワーバトルになる。

魔女裁判も最終的には「教皇が言ったから」で収束した。議論が機能しなくなった瞬間に暴力装置が正当化される。

ワイマール共和国からナチスへの流れがまさにそれ。

大東亜共栄圏を読んでいる雑記①

新書を借りて読んでいる。テーマは大東亜共栄圏。2章くらいまでみた。覚えてなかったり、理解してない部分が多いので記憶からメモを掘り起こして清書した。

資源問題の構造的詰み

日本が満州を獲得したものの、肝心の石油が出なかった。近代戦争における石油の重要性を考えると、これは致命的な欠陥だった。

石油を求めて目を向けたのが東南アジア、特に蘭印(現インドネシア)だった。スマトラ島やボルネオ島に大油田があり、ボーキサイト(アルミニウムの原料)やニッケルまで揃っていた。ビルマにも油田はあったが、イギリスの記録によれば「大した量ではない」らしく、メインはあくまで蘭印だった。

ちなみにニッケルは装甲鋼板や砲弾の被甲に使われる合金素材で、鉄だけでは強度が足りない場面に混ぜて使う。ボーキサイトは航空機の機体に使うアルミニウムの原料だ。ゼロ戦を大量生産するには蘭印が必要だった、という構図が見えてくる。

アメリカとの対立

問題はアメリカだった。満州を手放せ、さもなくば石油輸出を止めるという圧力をかけてきた。日本はエネルギーの約80%をアメリカに依存していたため、これは実質的な詰みだった。

陸軍は満州を手放すことを絶対に認めなかった。長年の犠牲の末に得た満州を手放すことへの埋没コストへの固執、とも言える。海軍はオロオロしていたらしい。結果として開戦に踏み切ることになる。

42年の生産目標という現実逃避

本に記載されていた42年の生産目標がすさまじかった。

  • 鈴:10万トン
  • 鋼材:3,000万トン
  • 銅:60万トン
  • 亜鉛:45万トン
  • アルミニウム:60万トン
  • 石炭:6億8,000万トン
  • ニッケル:7万トン
  • 石油:2,000万キロリットル

41年の実績と比較すると、石炭ですら1/5程度しか達成できていなかった。石油にいたっては雀の涙だった。この実績から翌年に数倍の目標を設定するというのは、現実を無視した数字としか言いようがない。

「できません」が言えない組織構造が、現場の実態とかけ離れた計画を生み出していた。大本営発表が現実と乖離し続けたのも、悪い情報が上に届かない同じ病理だろう。

綿花という盲点

石油ばかりが注目されるが、本によると綿花の不足も深刻だったらしい。

綿花は衣類や生活用品の原料というイメージがあるが、実は無煙火薬(ニトロセルロース)の原料でもある。綿花を硝酸と硫酸の混合液に漬けることで火薬になる。これは1845年にスイスの化学者シェーンバインが奥さんのコットンエプロンで硝酸をこぼしてふき取ったら爆発した、という事故から発見された。

つまり綿花不足は弾薬不足に直結する。日本は綿花をインドとアメリカからほぼ全量輸入していたが、開戦によってどちらも断たれた。共栄圏内に代替産地が少なかったことも痛かった。

計画の前提が崩れる構造

開戦前、国内のコメは既に不足していた。しかし共栄圏内からの輸送が成功することを前提にすれば計算上は間に合う、という見立てだったらしい。

タイ・仏印・ビルマはコメの大産地だ。そこから輸送できれば帳尻は合う。ただしアメリカの潜水艦が輸送船を沈め続けたため、せっかく占領した地域の資源が本土に届かないという事態が生じた。計画の前提が一つ崩れただけで全体が詰む、単一障害点だらけの設計だった。

日中戦争との同時並行

太平洋戦争(1941年〜)と日中戦争(1937年〜)は別物だ。日中戦争が泥沼のまま終わらない状態で、太平洋戦争を追加で始めた。さらにビルマ・東南アジアでも戦線を張ることになり、実質3正面作戦に近い状況だった。

農村の働き手が兵士として根こそぎ動員されることで農業生産力が落ち、兵站で米を大量消費することで国内に回らなくなる。石油が来なければ農業機械も動かない。負のスパイラルが重なっていた。


まだ読み途中なので続きはまた書く。資源の話が中心だが、当時の意思決定の歪みが数字を通じてよく見えてくる本だと思う。

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